人生の中で、この時にしかできなかったこと。
この条件でしかできなかったことというのが、たくさんあると思います。
その中で、「無償で活動する」という条件が一つ挙げられます。
昨今は、無料で提供されるサービスの認知のされ方が変化しているのと同様に、「無償」で働くことの捉えられ方も、どんどん変わっていっているような気がします。
別に「無償」でやらなくても、無料で提供できるのだとしたら、そちらの方が健全で賢い方法だと思う人も多いのではないか?と思います。
私のこれまでの体験を振り返ってみると、一日の大半を過ごす場所である職場だったり、習い事の場は、重要で不動の位置を占めていました。
お金は稼がなければいけないし、不安定な時代だったので、趣味やスキルアップに取り組む人も多くて、活気があったと思います。
その中で、ボランティアで出会えた人達というのは、本当に運よく出会えた人達だと思っています。
「無償」には、必ず制約があって、きっとずっと続けることは出来ないです。
学生である間とか、自分のお金や時間を、自分の裁量で使える間だけ。
ということは、その時、偶然その条件を整えることができた人だけが、集まれたのだということ。
そして、習い事とは違って、必ずしもその内容に興味がある人が集まっている訳ではありません。
逆に、興味がなかったとしても、「無償」で働くことに納得していて、それを楽しめる人。
頼まれて、親切で参加している人なども含まれます。
だから、この「無償」というフィルターは、とても強力で、自分にとっては面白い条件設定だと思っています。
そして、もう一つ。
私は、音楽フェスを手伝っていたので、ボランティアとは言っても、別に社会の課題に向き合うような内容ではなかったということがあります。
所謂、ボランティアという意識からは離れた所で集まっているというのが、そこで出会えた人の特徴を大きく左右しています。
目的や、条件で、集まる人が変わるというと、ドライな見方と言われてしまうかもしれないけれど、きっと無意識に多くの人はその判断をしていると思います。
占いをするにあたって、ある集団の意識というものを考えるけれど、なんだかそれに似ていて、現実に何故このグループが集まったのか?には偶然だけど、理由もあるのだと思います。