前回、自分がスキルだと思っているものには、環境が含まれているということを、料理を通しての体験から書いてみました。
今回は、転職歴がたくさんある私が、実際の仕事で難易度が高いと思っていることについて、書いていきたいと思います。
一番に挙げたいのは、『メール環境の変化』ですね。これは理由を考えてみると
①メールソフトが変わることに拠る操作性の変化(エクセルが、バージョンアップされるときくらいの歯痒さがある。)
②会社に入ってすぐには、メールの操作を簡易化する設定をしている時間がないこと。(戦略的に使う余裕がなく、ひとつひとつ操作が必要。)
③社内事情が把握できていないため、宛先の判断に時間を要すること。
④メールを、コミュニケーションのメインツールとして考えていないなど、会社固有の事情があること(検索性は重視していない会社もある。)
大きくはこんな感じです。
なんだか、書いていると、引き継ぎ資料作ってるみたいになってしまいますが。
後は、社内の物の置き場所や、関連会社のロケーションや連絡先。
会社独自のシステムの使用方法、お金の処理の方法、問い合わせ窓口の把握など・・。
つまり、その会社の持っているルールとか、物の置き場所とか、会社が独自で決めていることに、一番苦戦するんですよね。
でも、長年居た人は、そんなことよりも、その会社の製品の特長とか、専門性とかの方に、難易度があると自然に考えている人が、多いような気がします。
私が良く感じるのは、セオリーがあるものは、説明を聞いたり読んだりすれば、ある程度理解できるのに対し、物の置き場所などは、聞かないと永遠に分からないから難易度が上ということ。
また、特に理由がない会社のルールというのは、かなり意識しないと覚えられないです。
意味ベースで覚えた過去の会社のルールの方が、どうしても前に出てきてしまいます。
人は、意味付けられていること以外は、中々覚えられないです。聞いたとしても流れていってしまいます。
また、人間関係は、把握するのに一定の時間がかかります。
でも、職場では、専門性が含まれているものの難易度の評価が高くなっていて、他のルールは空気みたいに当たり前のことだと思われている傾向があるので、認識に差が生じてしまっています。
だから、最初の期間めちゃくちゃ苦戦します。
そして、その認識の違いの差を埋められず、職場環境によっては、ついていくまでに、心が折れてしまうこともあります。
だから、どういう風に仕事を渡せるかということを、環境も含めて、考えていくことに興味があります。
そこで自分自身が失ってきたものが、とても大きいからです。
そしてそれが、私が占いをやっている一つの理由でもあります。