新しい仕事が始まるまでの間、これまでずっとやろうと思っていたけれど、まだ片付けていないことを一機に片付けていくということをしていました。
その中で、やりたかったことの1つに、目標の確認があります。
何をやりたかったかと言うと、田口ランディさんの3部作 コンセント/アンテナ/モザイクを読み直して、自分が何を大切に答えを探してきたかをもう一度、思い直そうと思いました。
読み返して改めて2000年の頃、つまりインターネットが普及し始めた頃の、不安な感じの手触りを思い出すことができました。
情報を得ることは、有難いとしか思っていなかったから、知る必要のないことを知ってしまっても、全然上手くスルーできなかったあの頃。
ドライな自分になるまでに、どれだけの山を越えなければならなかったかということも、少し思い出せた気がします。
1つ1つの情報を重く受け止めて、いちいち感想を持ち、全然手に負えていませんでした。
でも、ランディさんが居たから、一生懸命考えたら答えがあるような気がして、それを探そうと思えました。
そして、情報の量や種類という観点から、病理を解剖していく鋭いランディさんの言葉は、本当に直接心に染みわたってきました。
それで患者がよくなるならイワシの頭を拝んでもかまわない。私はそう思っています。
最初からわからないものを相手にしている。そういう見えない領域の仕事なんですよ。
結果が出ればいい。理屈は後からこじつけるんです。
アンテナ 田口ランディ より一部抜粋
証明するには、人生が足りないから、自分の勘と仮説だけで突っ走ろうと思ってダッシュしていたのは、この言葉に本当に共感していたからだと言えます。
人生は有限です。その人の人生に間に合えばいいと、心から思います。
そして、その人が間に合わなかったと思ったなら、本当に間に合わなかったのだと思います。
それは、他人が判断することではないから。
ランディさんに影響を受けた後、一番影響を受けたのは、「そこまで言って委員会」だけど、今でも一番好きな小説と言われたら、田口ランディさんの「富士山」を挙げます。
そして、田口ランディさんの本の中でおすすめの本と言われたら、「生きる意味を教えて下さい」を挙げます。
そろそろ私も、もう一度読みたいなと思っています。
#田口ランディ#女性のロールモデル