最近はめっきり小説を読まなくなりました。
健康の本とか、お金を貯める本ばかり読んでいると、心がカラカラするような気がすることがあります。
でもそれじゃあ、もう一度あの感覚を。と思い、昔号泣した小説を読んでみると、ポイントが全く解らなくなっていることも多々あります。
感傷というものが解らなくなってしまうのって、幸せなことなんじゃないかな?と思います。
新聞を読みながら、ノンアルコールビールを飲めたら、別にそれでいい。
その割に、会社のキャッチコピーで号泣することがあります。
短い言葉って、すごく刺さるんですよね。選び抜かれた言葉の気がして。
全然関係ない会社の、自分は特に思い入れのない商品や、サービスに込められた思いを、勝手に想像しては感動してしまいます。
昔、昔、もっと感受性が高くて、小説をたくさん読んでいた頃。
江國香織さんに憧れていました。
なんで、あんなにおしゃれでセンス抜群で、きれいな文章が書けるんだろう?
江國香織さんの作品に出てくる言葉の中で、大切にしている言葉があります。
その中の1つは、私の占いの方向性にも影響しています。
『日のあたる白い壁』という絵画についてのエッセイで、その中でも、ゴッホの絵の青色について書かれていた言葉です。
「ホスピタリティというのは、温かいものだと思われがちだが、ほんとうはつめたい。つめたくなければ、人は安心して身をまかせられない。」
日のあたる白い壁 江國香織著 より
そういえば、この前、100円ショップで、ゴッホのグッズを見つけました。
まさか100円ショップにゴッホが・・・。と衝撃を受けました。
予想外の流通方法や、企画力に裏打ちされ、日常の中で突然、宝物に出会える場所です。
それが、特別なものだからという訳ではなく、消費者目線で考えぬかれている優しさに打たれてしまいます。
100円ショップは、まさにつめたいホスピタリティの代表例に感じられます。
100均のことばかり、書きすぎているような気がするけど、本当に100均が好きで、そういう働きに憧れています。
#女性のロールモデル#江國香織#ホスピタリティ