駅から会社までの距離は長くて、一日の運動が、この往復のウォーキングで賄えるなと思うくらいです。
暑いけれど、朝に歩くのは気持ちがいいです。
道は至って簡単で、大通りをひたすら前に進んでいくのです。
2週間くらい前の朝のことです。自転車に乗っていたアジア系の女の子に突然話しかけられました。
マンションの前の道路に、小さな扇風機と毛布が捨てられていたんですが、売り物だと思ったんだと思います。
確かにゴミとして捨てられているのだけど、めちゃくちゃきれい!
フリーマーケットっぽく値札らしきものがついています。(大型ゴミを捨てるために料金を払ったシールが貼られているから。)
私に、どうやってお金を払えばいいのか。どんな仕組みなのか、聞きたかったんだと思うんですよね。「これが欲しいです。どうすればいいですか?」
私は、ゴミだからもらっていいと思うということを伝えたかったんですけれど。
そのシールに書いていた回収番号が、気になってしまいました。
回収する義務のある人達が管理してて、持っていったら困るのかな?ということ。
だから、持って行っても犯罪にはならないと思うよ。このシールのお金はゴミを捨てるためにもう払われたお金だから。
というような、なんとも、完全に背中を押してあげられない答えをしてしまいました。
やたらと、犯罪にはならないと思う!を強調してしまう、逃げ腰の回答。
残念な対応をしてしまったなと思いました。
そして、家に帰ってから本当に犯罪にならないか調べてみました。
それは、なんとなく大丈夫そうかなと思っています。
検索してたときに、「原始所得」という考え方を初めて知りました。
「所有者のない動産」を、所有の意思を持って占有(持ち帰る)することで、所有権を取得するのだそうです。
所有の意思を示すことで得られるものがあるって、少し勇気づけられます。
そして、思い出したのは、昔、捨てるのが無料だった頃の大型ゴミの楽しさです。
ゴミなのに、少しお祭りのような、ウキウキした感じがありました。
人の捨てたゴミって、遠くから見たら、全然きれいに見えること多くて、でも近づいたらそれなりに壊れてて。
結局、ゴミはゴミなのに、なんか欲しくなるんです。