占い師の人って、自分にとってどんな存在だったか?って話をする時に、外せないエピソードがある。
私は、転職を繰り返しているんだけど、転職の原因というのは、大体において切羽詰まった自体。
急に決まった予期せぬ転職で、十分な活動資金がないことが多かった。
しかも、辞めた直後のマインドときたら。
もう、この仕事以外ならなんでもやります。みたいな投げやりな気持ち。
そんな時に受けた派遣会社からの依頼は、消費者金融のオペレーターだった。
なんで断れなかったのか、今なら不思議に思う。
でも、その時は電話で話しながら、消費者金融と聞いて断るなんて何様だ。失礼じゃないか?
自分に仕事を選ぶ権利なんてないのに・・って思ってた。
非常に寒々とした考えだなと思う。別に断ったって、全然失礼じゃないのに。誰にでも苦手な分野はあるでしょう?
そのことを考える度、今の自分は成長したなぁとしみじみ思う。
頑張れなかったことで、後悔することはないんだけど、何故断れなかったのか、と思い出す1つ1つの出来事に、本当に切ない気持ちになる。
仕事を受けた直後、イオンモールの手相鑑定士さん相手に
「絶対できない仕事を、引き受けてしまいました。」とガン泣きした。
そこで、「できないなら断れよ」と言わないのが、占い師さんなんですよね。
そう、それが私にとっての占い師さん。
「習得するには時間がかかりそうだね。人より時間がかかるけど時間をかければ習得できるよ。今はまだ人と喋れる時期だから。云々・・」
結果的に、私は習得するだけの時間に、耐えることができなかった。
毎晩、トークスクリプトを暗唱しながら、朝はコンビニの店員さんにまで「おはようございます」と言ってしまうくらいテンパった挙句。2カ月の研修を、1カ月半で挫折した。
もしあの時、占い師さんと喋っても喋らなくても、挫折するまでの時間は、変わらないだろう。
だけど、やっぱり全然違うんですよね。
今日は、モニターさん向けに鑑定書を書いていて。そんなことを思い出して少し幸せだった。
#占い