コロナが流行って、ほとんどイベントに参加できなくなってしまう前、いろんなことを無理にでもやっておいて良かったなと心から思っています。
その中の1つが、プレゼン練習会への参加でした。
私は以前の職場で、順番に回ってくるスピーチが苦手でした。
思ったことの半分も喋れなかったのは、今思えば理想が高すぎたんだろうな~と思います。
今ならある程度、適当に喋ってそうです。
自分への期待値が下がり、伝えたいことの温度が下がり、いろんなことを楽しめるようになってきたのは、年をとったからなのか、練習の成果なのかは良く解りません。
上達したかは別として、プレゼン練習会は、すべてのバランスが絶妙に噛み合っていて、本当に面白かったのです。
まず、ディスカッションをすることなく、いろんな人の意見が聞けます。
自分と対立した意見があっても、基本的に腹が立たないのは、元となっているスタイルが提案型で、自己完結型だからなのかもしれません。
フィードバックを返すときも、話の内容に対してではなく、構成とか伝え方になってきますし。
そして、ものすごく自由なテーマで喋れます。人と会話していると、その話の流れの中で話題は決まっていくけれど、ほぼ突然言いたいことだけを喋れるというこのテーマの自由度がまた魅力です。
これがディスカッションだったら。
例えば、「他の人の意見に対して否定してはいけない」というルールが調整のため設けられたりします。
でも、現実は、自由に意見を言っていいというルールのもとに、ほとんどすべてのものは間接的に否定できてしまうし、ルールのせいで直接の反論ができないという構造になってしまっています。
こういった対話の構造上の問題を、本当にスッキリと回避できているのがプレゼン練習会なのでした。
まるで、誰かのブログ記事を読んでいるかのような体験のリアル版というか。
秘密ではないけれど、固定された人間関係ではあえてしない話。
こんなこともテーマになり得るのかというような逸話を、直接聞ける機会ってないので貴重だと思います。
mixiにわざわざ登録しなければ参加できなかったこと、ファシリテーターをされていた方の配慮で、価格設定が500円(部屋代のみ)であったこともいいフィルターとなって、とても面白い空間ができていました。
Z世代と言われる人達は、そして、mixiに登録をしてまで参加しようとする人達は、正直プレゼンが自分の世代より上手かったです。
でも、プレゼンの上達だけのためじゃなくて、人が面白いということが解るこんな練習会を、また引き継いでいく人達が居たらいいなと密かに思っています。
ファシリテーターを引き継いでからの奮闘で、私はいろいろ成長できました。
ただ、もう自分がファシリテーターをすることはないのかなと思うので、記録として残したいなと思って書いてみました。
#プレゼン練習会